榊の種類 玉串など神社で使われる榊について

榊
神社 神道 豆知識

神社では玉串(たまくし)や、神様の依代(よりしろ)となる神籬(ひもろぎ)として通常「榊」が使われます。
榊は、「さかき」と読みます。「木」へんに「神」が合わさった日本で作られた国字になります。
元来、神道では今の神社にある社といった建造物に神様をお祀りしておらず、神聖とされた場所に祭祀の時に降臨して頂いていました。そのため神様が降臨される場所は禁足地として人が容易く足を踏み入れることのないように目印として「境木=榊」を立てたことが祭祀に榊を用いるようになったとされています。
また常緑樹で年中瑞々しく繁っていることから「栄える木」というように解釈されることもあります。
このような理由により祭祀に用いられたり、神棚に供えられるようになりました。

祭祀に用いられる榊の種類

サカキ
【サカキ】
榊は、モッコク科サカキ属になります。
榊といえば、葉の縁がギザギザしておらず、葉も大ぶりです。「本榊」とも言われます。

これとは別に、モッコク科ヒサカキ属の「ヒサカキ」といって葉の縁がギザギザしており、葉が小ぶりなものがあります。春に小さな白っぽい花を咲かせ、秋には黒い実をつけます。
ヒサカキ
【ヒサカキ】
このヒサカキを榊として用いている地域も多くあります。榊は関東以南の比較的温暖な地域で生育するため、関東以北では育ちにくいため榊の代わりにヒサカキを用いている場合が多いです。
千葉県でもヒサカキを用いて祭祀を行っているところは多いです。

安産祈願 子宝 子授けの神社 千葉県 旭市 櫻井子安神社