神道は日常生活に深く根付いている民族宗教

「神道」は「しんとう」と読みます。仏教は、お寺。キリスト教は、教会となれば、神道は、神社ということになります。
今回は、日本の宗教といえる「神道」についてです。

お正月には神社へ初詣に行きその年を幸福で健やかに過ごせますようにと手を合わせます。
赤ちゃんが生まれたら初宮参りに行き、七五三にも子供が益々健康に成長しますようにとお参りに行きます。
夏には神輿が地域を練り歩き日本の風物詩となっています。
家を建てる時には、地鎮祭をして安全に工事が進むことを祈願します。
このように現代に生きる私たち日本人の生活の中には、神道と結びついた儀礼、行事があります。よく「日本人は無宗教が多くなった」といわれますが、本人が意識していなくとも他の宗教でいうところの「信仰」に値する行いを多くの日本人が特段意識せずに行っており、むしろこの自然と日本人の意識の中に組み込まれ、日常生活の一端に溶け込んでいる文化的な要素も多く含んでいることが「神道」の信仰の形であるともいえます。

日本の風土から誕生した神道

神道は、日本の風土から生まれた日本固有の民族宗教といわれます。山、木、岩、海、土地といったあらゆるもの、場所、季節の移ろいの中に生じる生命の見えない力、農作物への自然の力が及ぼす作用に至るまで幅広く神の存在を感じ取り崇拝の対象としてきました。
よって神道の始まり、神道の一つの側面としては、自然崇拝であるといえますが、自然そのものではなく、自然の力が及ぼす力によって人の生活、農作物への変化の過程を含めてを崇拝しているという方がより神道らしさを表現できます。
神道では、米が大変の重要なものとして位置づけられており、稲作文化の中で神道は人々に関わってきました。

日常生活に根付く神道

日常生活の中で神道が身近なものとして日本人に関わっていることといえば、初詣などの年中行事です。毎年恒例の行事として慣習の一つにもなっていると考えても差し支えないほどです。

氏子と産土神社

神道には、「氏子(うじこ)」という集団の括りがあります。主にある神社を中心としてその周辺地域に住む人が、その神社の氏子という位置づけになります。仏教でいうところの檀家といえばイメージしやすいでしょうか。
またその土地にある神社を「氏神(うじがみ)」や「産土神(うぶすながみ)」といいます。自分が氏子になっている神社は「産土神社(うぶすなじんじゃ)」ともいいます。
氏子は、産土神社に神輿があれば夏祭りになどで神輿を担ぎ町内を練り歩ったり、神社総代などの役に付けば産土神社の祭礼の運営をしたりもします。

氏子として祭礼などの行事をすることは地域の絆を維持するうえで大変重要な要素を含んでいます。
近年は、氏子として地域の行事に参加するのもその土地に昔から住んでいる人のみとなり、新たに引っ越してきた人は地域の付き合いを避け、氏子としても産土神社に関りをもたない人も出てきています。
これは、面倒な地域付き合いを嫌い、個人主義が強くなったため、地域の共同体に加わり公共の福祉に資するという考えが希薄になり、地域の事は行政に任せておけばよいという他人任せの考えになっています。これではいざ地域住民で団結して問題を解決しなければならない時に上手くいかないといったことが起こりかねません。災害時などは、行政の力だけでは十分な対応は見込めませんし、今後日本の人口減ではより深刻な問題となります。そういった面で氏子として地域の繋がりを維持することは大変価値のあるものだと思って頂きたいものです。

神棚と家庭祭祀

日本の家々には「神棚(かみだな)」があります。神棚には、伊勢神宮から毎年お迎えする御神札や、産土神社、崇敬神社の御神札をお祀りします。
家庭祭祀の中心であり、神社が家の中にあるようなものです。 
神棚について

近年は減少している傾向にありますが、神棚の他にも家庭祭祀として、家の外には氏神様をお祀りしている祠があったり、台所には竈の神様、井戸には井戸神様をお祀りしていました。
このように生活の中のあらゆる所で神様をお祀りしていますが、一昔前までは更に多くの神祀りに結び付けられた季節折々の行事を行い、正に神様と人が共に暮らしてきたのが日本の神道的な営みでありました。

安産祈願 縁結び 子宝神社 千葉県 旭市 櫻井子安神社