神輿・御御輿

神輿
神社・神道

7月も中旬を過ぎ、梅雨明けを迎えた関東地方は祭りのシーズンとなる。
各地では、キラキラと、それでいて神聖で勇壮な神輿が氏子民によって担がれる。
この「神輿」は【みこし】【しんよ】と読まれる。
【みこし】は、御御輿を書いて【おみこし】をいわれたりもする。

この神輿は、神幸の際に御神体の御分霊【わきみたま】(御霊代【みたましろ】ともいわれる)を納める輿のことを言う。全国各地の神社にあり、その大きさ装飾は様々である。

神輿の起源は定かではないが、既に奈良時代には、大仏建立のおり宇佐の八幡大神が京に入る際に紫色の神輿であったとされている。

神輿は、担ぎ手により上下左右に振り動かしたり、走り暴れることがある。これは神輿に坐す神の魂振で、これにより神の霊威を高め、豊作・豊漁・疫病退散がなすとする信仰から行われている神事である。

神輿に関する昨今のニュースとして騒がれることは、浅草の三社祭にみられるたように、神輿の上(担ぎ棒の上)に乗り担ぎ手の音頭をとる者がいるということだ。
これは、担ぎ手のリズムを一つにする為だとか、人でごった返す祭りだと、神輿の進む先を神輿の上から指示しなければ危険だからという理由で行われいるようであるが、やはり神輿の上にのるということは避けるべきであると考える。
人が乗っているのは担ぎ棒の上で神輿本体の上ではないという言い方をする場合もあるが、結局は担ぎ棒の上とういことは、御神体の御霊代を見下ろす位置に人の頭が来る訳である。
神輿を担ぎたいと思っている人が大勢いるのは大変有難いことであるし、その人たちが怪我をすることも避けたいこと、しかし神輿の中に祀られる大神様を尊ぶ心があっての祭りなのだと理解して頂きたい。
地域の住民の中には、年に一度自分の住まいの前を通る神様に頭を下げて手を合わせ見送る人々もある。そのような姿も神輿に関る大切な光景である。担ぎ手の上の神輿は、神社の神聖さとなんら変わることはない。